グループホームに入居して頂く際、家で使っていた持ち物をいくつかご持参いただいています。
昔から使っていたものや思い出の品をお持ちいただくことにより、昔の記憶を呼び覚まし、記憶の再現効果があります。
新しく入居された方に、今まで家で使用されていたものを使っていただく事で、ホームでの生活にも馴染んでいただきやすい環境作りを心掛けています。
その中でも、必ず毎日使う、コップやお箸にこだわりを持たれている方も多いように感じています。
シルバーメイツに入居することに納得されていなかった新しい入居者様が、入居当初、部屋やリビングを歩き回り落ち着かれなかったのに、ご自分のお箸を見つけると、とても安心されたのか、
「この緑色のお箸は、私のお箸ね」
と笑顔を見せておられましたので、馴染みのあるものって大事なんだと思います。
1、2階それぞれ9名の方がホームで生活をされていますが、食事前には、間違えないようにコップとお箸をお膳の上に並べています。
入職したての頃は、この組み合わせを覚えるのにひと苦労。
ノートにイラストを描き、コップやお箸の模様の特徴を書き添えて、一生懸命覚えたものです。
体調や嚥下状態の変化により、食事形態にもかなり変化が出てくるので、今回、わかりやすいように、食事形態を写真と共にまとめた表を作り、台所に掲示してみました。
普通食・刻み食・ミキサー食と多彩ですが、・その方の状態に合わせて出来る限り、ご自分の口から食事をとって頂けるよう
頑張っています。