厚生労働省は、平成30年4月から、施設ごとに入居者の拘束が妥当かどうかを判断する「身体拘束適正化委員会」の設置を義務づける方針を決めました。
身体拘束実施者の有無に関わらず、「身体拘束適正化検討委員会」の開催、「身体拘束等の適正化のための指針」の整備及び「研修の実施」が義務付けられています。
「身体拘束適正化検討委員会」とは身体的拘束等の適正化のための対策を検討する委員会であり、幅広い職種(例えば、施設長、事務長、医師、看護職員、支援員、生活相談員)により構成されています。
第三者や専門家を活用することが望ましいとされており、シルバーメイツでは、運営推進会議の際には、市役所の職員の方、町内会の方等にご出席いただくようにしています。
身体拘束と聞くと、紐や抑制帯、つなぎ服といった道具で行動を制したり、ベッド周りに柵を設置してベッドから降りられなくしたり、部屋に鍵をかけて出られなくすること等が思い浮かばれますが、直接的ではないにしても「ちょっと待っててね。」「~しちゃダメ。」や、「立ち上がらないで。」「どうしてそんなことするの。」のように叱責の言葉もスピーチロックとしてよく問題として取り上げられます。
シルバーメイツでは、体を動かせないようにするような身体拘束をしてはいませんが、3ケ月に一度身体拘束適正化検討委員会の開催をし、日々の生活の中で身体拘束にあたるような事をしていないか、ご家族は介護に対してどのようなお考えを持っておられるか等、忌憚のない意見を交換できる場になるように努めています。